『monologue NO.9』





 神様。お願いします。
 どうかこの愛を救って下さい。
 全ての制約から解き放たれるだけの強さを、この愛は持っていないのです。
 所詮、弱く愚かなヒトが紡ぎ出すつまらない物語なのでしょう。
 それでも此処で生きている俺達は、紛れも無い真実に基づいて生きているのです。
 本来なら強さを誰かに求める事は愚かなのかも知れません。
 それでも、それでも──と、何度も諦めずに来たのです。
 そろそろ報い、あってもいいでしょう?



 夢に見るのです。
 どれだけ欲しても、手の先からするりと逃げられてしまう。決して追い掛ける事も捕まえる事も出来ない夢を。
 赦されないと分かっているからこそ恋焦がれるのです。
 どれだけ苦しめば良いのですか。一生苦しみ続けて、結局報われないのですか。



 いずれ俺は全てを捨てて、この愛を全うするでしょう。
 その時は灯が消えてしまっているかも知れません。
 それでも構いません。
 この愛を、救えるなら。





──糞ったれなまやかしなんか消えてしまえ。

 いつまでも惑わされるな。
 俺だけを見ていろよ。









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